『映画』ショーシャンクの空に 感想 

ショーシャンクの空に(The Shawshank Redemption)
監督 フランク・ダラボン

スティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワ―ス」を原作とした、1994年に公開されたアメリカ映画である「ショーシャンクの空に」をレンタルDVDで視聴しました。
傑作が多いと言われる「刑務所モノ」ですが、その要因の一つとなったであろう評価の高い映画です。



「刑務所モノ」というだけあって、多くの人は知らないであろう刑務所内の生活やそこで暮らす人々の心情には新鮮味があり、ラストシーンまで全く飽きずに見ることが出来ました。
アンディが起こした(と思われている)事件やその顛末そのものは斬新だとは言い切れませんでしたが、刑務所内の人間たちを主人公と見なせばこの物語の魅力の本質を見抜きやすいかと思います。
語り手はレッドですしね。

やはり全く知らない世界を見るのは面白いものです。
入所直後は大雑把な感じで身体を洗浄され、ありがちな鉄格子の牢獄に入れられ、毎日毎日点呼と同じ作業を繰り返す日々。
入所者どうしで会話したりなどの普通の付き合いはあっても、その内容や雰囲気はどこか虚ろのような印象も受けました。
「どうせ一生出れない。だから、希望なんて持っても辛いだけだ。それに、出たとしても…」
そんな諦観が随所で見られました。

仮釈放となった老人ブルックスの結末は切ないものでした。
レッドが仮釈放を得た時の面接の会話や「最初は壁を憎む、次に慣れる、そして頼りにしちまう」と言うシーンは、レッドの物語を理解するには重要なところでしょう。
ラストシーンはそれらのシーンを踏まえて見るべきです。

アンディが刑務所内をより良い環境にしていこうと奮闘する様子は、見ていて清々しいものがありました。
まあ結局それらの行為は看守たちからの信頼を得て、彼がやろうとしていることを隠すためだったという理由もあったでしょうが…
しかしアンディが行っていることに反して、所長は悪どい奴でしたねw
アンディの助けを借りて架空の人物を作り出して節税などで私服を肥やすだなんて、聖書を読んでいると言っても全く信用できない男ですよ。
「悪」とされている囚人を管理しているのが、「正義」をかざした偽善者だったってのは、皮肉なもんですな。


ラストシーン、途中でロープが登場したのでバッドエンドになってしまうのかとヒヤヒヤしましたが、壁から出られた開放感と希望の溢れるハッピーエンドで終わって良かったです。
登場人物が男ばかりの本作ですが、私はアンディとレッドなどについては友情という意味の「隣人愛」を感じることが出来ました。
囚人たちなんかに「愛」なんて無いと思っていた中で、愛を表現したのが本筋のようにも思えます。

タイトルである「Redmption」という単語には、まず第一に元銀行家だったアンディが金融的に行ったことに対する意味での「償還」、聖書とラストシーンで報われたという意味での「救済」という意味があったのでしょう。
しかしやはりラストまで導いたのはアンディが希望を無くさずに行動したおかげであって、何もしなければあのまま終身刑として人生を終えていたことでしょうね。
頑張って生きるか、頑張って死ぬか。
どんな状況でも希望を胸に抱えて行動すれば、「Redemption」を得ることが出来るのやもしれません。
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