音響生命体ノイズマン&旅するぬいぐるみ 感想 

 4月2日にBS11で放映された短編アニメ、音響生命体ノイズマンと旅するぬいぐるみの感想を書いてみたいと思います。
 両作品とも事前知識は一切無し。ですので新鮮な気分で視聴することができました。

短編アニメーション 旅するぬいぐるみ~traveling“Daru短編アニメーション 旅するぬいぐるみ~traveling“Daru"~ [DVD]
(2012/07/06)
不明

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音響生命体ノイズマン  製作 STUDIO4℃   監督 森本晃司

 制作された年は1997年、16分の劇場用短編アニメです。かなりレアな作品らしく、DVDは現在となっては非常に入手困難だそうです。よくそんなアニメをテレビ放映したな…。よくやった、BS11。
 1997年なのでCGはあまり使われていない?セルアニメらしい描かれ方をしておりますが、背景や効果に関しては緻密に描かれていたり、人物はハイスピードに表現されています。
 タイトル通りこのアニメは「音」がキーワードとなっており、そのためBGMや効果音にもかなり力が入っていたと思います。重低音でスピード感を演出していたり機械音を使いまくっていたり…、よくわからないのですがこういうのはサイバーパンク系と言ってもいいのですかね?
 ノイズマンのキャラ性は超個性的。甲高い声とか、動きすぎな動き方とか、「ノイジ~」というようなセリフとか。恐ろしい悪魔のようなやつ、というよりはあくどいピエロみたいなキャラのように感じました。

 ストーリーですが、最初見たときは登場人物が何を話しているかほとんどわかりませんでした。「聞き取りづれえなあ~」と不満に思っていたものの、見続けている内に大体ストーリーが理解でき、そしてもう一度見返すとちゃんと聞き取れるようになりました。ああ、人間ってやっぱり、半分以上頭で言葉を聞き取っているんだな…と。
 ストーリーはわかってしまえばわかりやすいのですが、あえて最初から隠しておいて、進めていくうちにわかってくるという構成となっていますので、ありきたりだななんて感じる暇もありません。視聴者はよくわからない映像と音楽を楽しみながら謎を解いていくことになりますので、頭の回転もハイスピードの状態へと誘ってくれます。
 全体的にハイセンスで奇妙ですが、見ていて心地よかったです。こういうのはむしろアメリカとかでのほうが受けるんじゃないの?


旅するぬいぐるみ-Trveling Daru-   製作 Comix Wave Films  監督 新海誠

 羽田空港のプラネタリウム「プラネタリウム スターリーカフェ」でのドームシアターアニメだそうです。私はプラネタリウムには行ったことがありませんが、あの天球にアニメが流されるってことでよろしいか?実際テレビ版でもドームシアターっぽい描かれ方がなされているシーンが多く、ドームで見たほうが面白かったかもと思いました。
 新海さんのアニメらしく、色んな小物や風景の描かれ方がかなり素敵です。音楽もこだわりが見え、作中の音に関しては声よりも音楽が主役でした。
 音声はほぼありません。ほとんどが物言わぬ人形の旅で構成されていますので、視聴者は主人公であるダルの心情はわかりません。が、だからこそ彼(?)の心情がどんな風であるかということを妄想する余地がありますし、心情を定義しないからこその雰囲気が出ています。

 これが上映されている場所が普通のプラネタリウムとかだと、まあ普通のほのぼのアニメだったな、という感想を持つでしょう。が、これが空港で上映されたということを考えれば、これの狙いというか魅力がわかるかと思います。
 今作はタイトル通り、「旅」がテーマだと思います。そして空港には、これから「旅」を行おうとする人々でいっぱいでしょう。そんな人々がこれを視聴し、そしてこれからの旅と楽しさを夢想する。そういう狙いとかコンセプトがあったのではないでしょうか。
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