小説版ダ・ヴィンチ・コード 上巻 感想 

ダ・ヴィンチ・コード  作 ダン・ブラウン

 世界的に大ヒットした小説、ダ・ヴィンチ・コードの感想を書いていきます。調べてみると、この小説って44言語にも翻訳されて7700万部売れているようですね。そして日本では1000万部売れたようで…、やっぱりすごいな。
 物語はフィクションですが、その設定は「事実だ」と作者は言っています。なので物議をかもしていて、「ダヴィンチコードの嘘を暴く!」みたいな本も出版されているようですね。

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)
(2006/03/10)
ダン・ブラウン

商品詳細を見る

上巻

 この小説は上中下の3巻に分かれています。まずは上巻の感想から。
 上巻のあらすじは、主に宗教などの象徴学を研究しているロバートラングドンが、ルーヴル美術館の館長であるソニエールが殺害された事件に巻き込まれていきながら、ソニエールが残した謎を彼の孫娘であるソフィーと一緒に解き明かしていくという感じです。
 物語の進行は、ロバートラングドンとソフィー、ロバートラングドンが犯人だとして捕まえようとしている刑事のベズファーシュ、ソニエールを殺害した犯人であるシラスと黒幕(?)のアリンガローサの、三勢力の動きが同時進行で描かれています。「24」みたいな感じかな?見たこと無いけど。

 三勢力がこの先どのように絡み合っていくのだろう?というようなドキドキ感やワクワク感も確かに面白いですが、やはりダヴィンチコードの魅力は、象徴が持つ意味や絵画に隠されたメッセージを読み解いていくことでしょう!
 例えば、物語最初で明かされる五芒星については「五芒星は万物の女性側の半分を表したもので、女神ヴィーナスを表す金星が8年周期で黄道上に五芒星を描くことが由来となっている。オリンピックは8年の半分の4年ごとに開催し、その象徴である5つの輪も元は五芒星の考えがあった。」みたいな感じで、面白い説明をしてくれます。
 他にも、「キリスト教の言う悪魔とは、元は異教の神」だとか「自然界には黄金比が数多く現れる」、「モナ・リザの背景がずれているのは、右が男、左が女という象徴に基づいている。モナ・リザの名前は、エジプトの男神アモンと女神のイシスのアナグラムとなっている」だとか。キリスト教こそが最も正しい!というような考えを否定しているような感じなので、やはりこりゃ物議をかもす小説ですね。

 キリスト教について詳しく知らない私にとっては、ものすごく知的好奇心を満たしてくれることが満載でした。読んでいく限りでは、キリスト教はやはりそんなに良いものではないと思えましたよ。そりゃまあ、キリスト教の超原理(原始)主義者みたいな感じの勢力は、また別ですけどね。
 元はイエスキリストも、異教の神々を排除したり女性の神秘性をないがしろにするためにいろんな行動をしたとは思えないんですけど、どうしてキリスト教がそういう風に向かっていったのでしょうか?権力闘争によって、イエスが残した教えと協会は乖離していった?


中巻 感想
下巻 感想&総括
web拍手 by FC2

0 Comments

Leave a comment