ゼーガペイン 5~8話感想 

雑記
 放浪息子というアニメがこの冬にあるんだけど、見ていると何かむかつく…
 妙に文学的にして問題を正当化しているような、自由を主張して義務を果たさないような、そんな感じがする。

5話 デジャビュ
 異世界のほうが現実だとしたら、どうして3話でロッカーを触れなかったのかなどの疑問がキョウを襲います。異世界のことを話したら、「今の自分は違うと思いたい」というような思春期の悩みのことを言われたり、現実は好きなほうでいいとか言われたり。
 一体どちらの世界が現実なのか?思えば、キョウの世界には店員がいなかったり町を歩く人がいなかったり、母親をずっと見ていなかったりと、おかしな点がいくつもあります。キョウはどちらの世界の住人?どちらで生きていけば良い?
 作中で量子力学についての説明が行われます。仮に人間の量子を全てデータに記述して再構成すると、観測者によってその人間の外見は同じか違うかを観測することが出来ますが、意識は本人しか知ることが出来ないので外部の観測者によって観測することはできません。だから、本当に量子テレポートなどで人間をそのまま再構成できたかを観測することは不可能なのです。本当に意識まで成功しているかどうかはわからないため、量子テレポートは人道的に大きな課題を残しているということでしょうか。
 量子力学の説明で「エンタングル」という言葉が出てきたりするし、ゼーガペイン発進のときによく言葉を聴いていたりすると、「量子」とかそういう言葉も出ていたりするので、上記の量子力学的考えが大きく関わってくるのでしょうか。
 キョウには過去に同じような状況で台本を読んでいたというデジャヴがありました。そして異世界らしきところでゼーガペインに乗っていくと、破壊された舞浜があり、そこには落書きが以前の状態で残っていました。異世界らしきところは、未来?パラレルワールド?

6話 幻体
 6話冒頭の戦闘で、シズノやゼーガペインのデータが奪われるような描写がなされます。そして、キョウが生きていた世界で、異世界らしき世界のAIに「キョウが生きてきたこの世界は、全て作り物」と言われます。現実の定義の話のときに、キョウがデカルトやパスカルを普通に知っていたのは驚き。というか、「我思う、故に我あり」などの言葉が、有名であり視聴者も知っているだろうというような前提で進んでいくのが驚きです。かなり大人向きのアニメだな…。
 キョウの世界の異常さが、ここで説明されてきます。自分にとって不要な人が誰一人いないこと、みんながずっと舞浜にいることなど。
 ラストでは、シズノの口から世界の真実が語られます。「そこにいる住人を含む舞浜市は量子コンピューターに記録されたデータであり、現実ではガルズオルムによって人間は滅亡している。今ここの世界は、機械の中の滅ぼされた人類の記憶でしかない」

 6話の面白さはすさまじいほどです。謎が明かされていき、主人公にとっても視聴者にとっても衝撃の真実。「これから、どうなるんだ!?」と本気で思うときに、次の話へ続く、というタイミング。そして、エンディングの入り方。
 この、「続く面白さと期待」というのは、テレビアニメでしか出来ないですね~。映画などでは、このような期待感を視聴者に味あわせるのは、ほんの一瞬しか出来ませんからね。それに、次回予告最後で言われている、「消されるな、この想い」という言葉に深い意味が出てきたというのも最高。謎が明かされるに従って登場人物達の心情や物語のテーマが明かされてきますからね。カタルシスみたいなものがあります。
 物語のちょうど4分の1に来たので、このような山場を作ったのでしょうか。もしそうなら、スタッフマジ持ってるな。

7話 迷える魂
 7話は、6話の衝撃の真実をゆっくり解消していくみたいな話。キョウの生きてきた世界が虚構の世界だとわかって、キョウは虚無感にさいなまれます。ここで生きてきた自分の想いも、みんなも、みんなの想いも、全てがデータ上の存在だったというのか!?と。
 キョウとセレブラムのメンバー以外の人間は、世界の真実を知らないという設定であることも、キョウの孤独感や虚無感を際立たせてますね。まるで劇場の世界のようです。そんな世界で必死になるなんて、出来るわけが無い。
 自分を含む全てがデータ上の存在なのに、「生きている」なんて言えるのか。設定を紹介していくだけのアニメではなく、ちゃんと視聴者にも問題提起を与えるようなこの構成は良いですね。

8話 水の向こう側
 この回でアバンがちらっと映りますが、見る限り、敵の本拠地は月辺りにあると予想。敵であるガルズオルムって何者?どうして人間を滅ぼしたのか?どうしてあんなに多くの機械を作ることが出来るのか?そういう疑問は後ほど明かされるのでしょうかね。
 データ上の存在であることに深い失望を抱いていたキョウですが、データ上の存在でも俺たちは生きている!と悟り、戦いを再開することができました。例えデータ上の存在だとしても、心はあるし痛みを感じるし、人を愛する心もある。それは、生きているときとほとんどかわらないんだから、自分の周りの生きている日常を守るためにも、キョウは戦うことにしたのでしょうか。
 俺たちの戦いはこれからだ!というような明るい終わり方だと思っていましたが、本当にこれからは、希望を持って戦えるのだろうか?ガルズオルムに勝てるのだろうか?


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