まほろまてぃっく7,8巻 感想 

ついにシリアス展開になってきたまほろまてぃっく。

ここからは敵味方ともに、むなしく悲しい戦いが始まる・・・

最後の最後まで目をはなすことが出来ないですね


7巻
この巻から本格的な、管理者との戦いが始まります。
そして敵と出会うたびにわかる真実、
それらは大抵が悲しいものでありますが、
それらが返って彼らを強くさせるのでしょうか。

 父の死因がまほろさんにあることを知ってしまった優ですが、特にまほろさんを憎むこともなくただ平然とそのことを認めた。そこまで冷静でいた理由は、
「自分は真実から逃げていただけだった。知ってしまえば大切な人が消えてしまいそうだから。」
 しかしもう優は逃げない。真実を受け止める覚悟が出来た。そのおかげで自分の心の真実をさらけ出す事ができたのでしょうか。
敵はどう思っているのか
 
 しかしまあ・・・戦いの最中にこんな情熱的な愛の告白をするのはどうなんだ?敵味方ともに凍りつきそうな気もするが・・・それは愛の力ってことでいいか!


 この巻ではエルフェンリート並にグロイ場面がありましたね。
 エルフェンでは量産型ディクロニウスのアレをああいう風に利用するようなグロさです・・・
 で、この巻のグロは、量産した人造人間のうち役立たずの脳を生体コンピュータとして、施設のために使用して消却する、といった感じです。
うあ~・・・気持ち悪・・・
この漫画は萌えと燃えがあってもグロは無いと思っていたんですが、こりゃ油断したぜ・・・

 この胸糞悪いことをやっていたのはメフリスというやつで、こいつは「兵器は兵器であり人造人間も兵器の一部だ。つまりこいつらには心は必要ない。」なんて考えていた、外道です。究極の兵器というのは選択を誤らないことであり、それゆえに心は必要ないと考えていました。
 でもそんな心の存在を否定していた彼は結局、自分が作った人造人間に殺されるという皮肉なことになったのです。

 で、メフリスを裏切ったフェルドランスには少し疑問があります。彼はメフリスによって作られ、心が無いように仕立て上げられました。そのおかげで彼は笑うことはあっても、人を憎んだり悲しんだりすることが出来ない心をもちます。
 しかし戦いのとき、優は「本当は自分にも心があるのを知っているんだろう?」と言います。
 こう言うからにはフェルドランスには心があるのでしょう。が、ではなぜ彼は人の悲しみなどがわからないのでしょうか。フェルドランスの心には一体何が欠けているのでしょうか?今後の情報に期待しときます。


 戦いが終わり、主人公たちはつかの間休息をとります。しかしそれはただの休息と言うより、まほろんの死ぬ間際の安息でもあるのです。まほろさんは先の戦いでエネルギーを大量に消費し、残された時間はごくわずかになってしまいました。
 しかし思い出して欲しい。まほろさんは優に愛の告白をされました。そのすぐ後に「自分はもうこれ以上生きることが出来ない」なんて言われてしまいました。せっかく思い人と結ばれたというのに、このような皮肉な結果に。
心

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

「わたし・・・もっと優さんの傍にいたい・・・」 
どうしてこうなるのか・・・ただ彼らは自分とみんなの幸せのために戦っただけなのに・・・
なにをしても悲しみを深めてしまうという、運命の非情さを憎んでしまいます。



8巻
最終巻ですよ。

 フェルドランスは「キャナン博士はメフリス教授と違って愛のある科学者ではなく、組織や地位にこだわる人だ」「ゲスな男ですね」とキャナン博士をメタクソにけなしていましたが、どうしてでしょうか?後メフリスには愛があると言っていましたが、フェルドランスの言う愛とは何なのでしょうか?
 メフリスは人造人間を消却処分していた外道ですが、兵器に対する情熱はあった。究極の兵器を作る、というのが目的なのでその情熱が兵器への愛ということなのでしょうか?
 それに対しキャナンは、組織や地位にこだわるため、兵器とは自分の出世のためのものでありそれ以外はどうでもいいといった感じなので、自分の作ったものに対しては愛がないような人物なのでしょう。
 しかしなぜフェルドランスはそこまでキャナンを嫌っているのでしょうか?フェルドランスは、キャナンには人並みに扱われ、メフリスには自分の兵器として扱われ将来消却されることをわかっていますが、なぜメフリスのほうを支持するのでしょうか?
 フェルドランスは自分は作られた存在であるから、自分の作ったもののほうに情熱を向ける人のほうがいいのでしょうか?少し変な気がするのは、フェルドランスの心には何かが欠けているからなのではないでしょうか。


 最後にもフェルドランスは出てきます。まほろさんの死後、その復讐のために戦い続ける優を、復讐させ続けるために。そのむなしい戦いの中で、フェルドランスは他人の悲しみを知ることが出来ました。だからこそわかった優の気持ち。復讐をまほろさんは願わない。しかしこの戦いが自分に全てを忘れさせてくれる。自分の生きる意味は、ただこれだけ。

戦う理由

 おそらくフェルドランスは、以前から悲しみを知ることが出来ていたが、だからと言ってそれが自分の行動の原因となることが無かった。しかし優の悲しみを知ることにより、彼を哀れみ、彼の逃避に付き合うことを行った。それがフェルドランスの願い「悲しみを知る」ことの恩返しかもしれません。なぜなら悲しみを知ることにより、彼は人間の心を取り戻したのですから。



 まほろさんが死んだ後、ようやくまほろさんについて全てが分かります。簡潔にまとめてみました。
・まほろさんの元となったのは、セイントの星のマザーコンピュータのアーク。
・作られた理由は、アークの地球と共存か拒絶かの選択を決定するため。
・そのために地球とセイントの間の存在のヴェスパーに加入させた。
・最終的なまほろの選択により、アークは地球との共存を選んだ。
 自分の命を犠牲にして、地球を救ったまほろさんがアークの心に変化をもたらしました。地球と共存をすることができる、と。

 そのことでもう一つ、アークの心に変化がありました。それはアークの願い。それはまほろをもういちどこの世界に誕生させること。アークはまほろに幸せになって欲しかったのでしょう。自分の命を犠牲にすることなく、戦うことをせず、まほろの願いどおり普通の女の子として生きさせる。
 その新生まほろさんは多分、アークの有機的な体を作ったのと同じように作られ、わずかにまほろさんの記憶を残したのでしょうか。もしまほろとしてもう一度生きたいのなら生きられるように。


 そして新生まほろさんは、全てを思い出して、優に会うことを決意します。普通の女の子として生きるより、やはり一番大切な人の元へいきたいのでしょうね。

新しい世界で

 1巻で出会ったように、紫陽花の咲く庭で二人は再会します。
 これからは誰にも邪魔をされない、二人の愛のある生活が始まっていくんですね。

 運命は時として残酷ですが、時にはこのような幸せを運んでくるのかもしれませんね。

1~3巻感想
4~6巻感想
総括

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