新世紀エヴァンゲリオン TV版25,26話 感想 

雑記
 フリーゲームの「フィアードライブ」を一応クリアー。
 普通に大作だったなあ~…
 

25話 終わる世界

 26話はほぼシンジの内的世界にのみ焦点を当てているので、世界がどのようになったかは25話で少しだけ示唆されるだけでTV版エヴァは終わりを迎えます。25話によると、ゲンドウがレイを使って人類補完計画を発動させ、全ての人類(生命?)の心を一つにしたそうです。
 人類補完計画によってシンジや他の人たちは、「自分」の境界が無くなって全てが一つにもしくは無くなっていく感じがしているようですね。他人と一つになることで自分の心の中にも他人が出てきて、自分の悩みや喪失感について問答を行います。

 全ての人間は心に喪失した部分があり、それを埋めるために他人と接触します。人は群れなければ生きていけない、誰かと一緒でないと「自分」がなくなってしまうという不安が出てきます。世界が自分一人だけなら、他者と自己を区別することすら出来なくなるかも。
 他者が必要だからこそ、他者に嫌われたくない、見捨てられたくなくなります。その問題を解決するため、一人で生きていこうとしたり他者から逃げたりしようとしても、それでもやはり「自己」のためには「他者」が必要となるわけです。
 この問題に悩んでいる人たちは、自分を決して見捨てず安らぎを与えてくれるような、母親のような存在を望んでいるのではないでしょうか。しかしそんな人間はいません。だからこそ虚無を望んだのでしょう。虚無も、嫌なことが無い世界ですから。


26話 世界の中心でアイを叫んだけもの

 遂にTV版エヴァ最終話です。が、物語にはまだまだまだまだ謎が残されています。しかし人類補完計画の中でのシンジの悩みは終わりを迎えたようです。これも一つの終局。

 この話ではシンジがずっと悩んで悩んでしていますが、話があっちこっちに飛んだりしているようで少しわかりづらい。なのでちょっと整理します。
 シンジは他者に見捨てられるのが怖いから、最初から自分はどうでもいい、みんな自分のことを嫌っていると思うようになります。そうすれば見捨てられても自分のダメージは少ないのです。しかしシンジもやはり人間です。シンジにも他者は必要です。だから褒めてくれれば嬉しい、例え自分が望まないエヴァの操縦士になっても。しかしシンジはまた悩みます。今はエヴァの操縦士としてみんなに認められていますが、もし自分がエヴァに乗っていなかったら自分は何なのか?
 シンジは自己とは他者によって規定されるものと考えていましたが、他者は一つではなくそれぞれの他者によって自己(シンジ)は違います。つまり自己は一つではなく他者の認識によって無限に増えるのです。自分の世界に対して思っていることも、自己ではなく他者の視点を借りて見たりすればまた違っているように思えたりします。
 つまり自分は何なのか?という問いに対して明確な答えを出せるわけがありません。エヴァに乗るだけではない、多くのシンジが存在しています。多くの自己が存在するからこそ、「想い」に絶対的なものは無くあらゆる可能性を秘めています。シンジが自分を嫌いだとか他者に見捨てられるのが怖いという想いも、見方を変えることによっていくらでも変化しうるのです。ただあるのは、「自分はここにいる!」ということだけでないでしょうか。
 
 シンジの思考進路はこんな感じだったかな?ちょっと間違っているかもしれませんが。

 シンジが世界のことについて気づくにつれて、シンジの望んだ虚無の世界は崩れていきます。そこにはシンジが知っている多くの他者がいます。おそらく、世界の中心で「I」を叫び、心の喪失を埋めあう世界から抜け出したのかもしれません。シンジは馴れ合うだけではない、他者と共に生きていく世界を選択したのでしょうね。一体具体的には何がどうなったのかはわかりませんが、シンジにとってはいい方向に向かったのかもしれません。
 しかし、人々が口々に「おめでとう」というシーンは屈指の出来ですね。音楽は最高ですし、背景は清々しいし。これがハッピーエンドかバッドエンドかは議論がなされるところですが、シンジにとってはハッピーかもしれません。世界が滅んだとしても、「世界が滅ぶ」ことが絶対にバッドエンドであるかなんて、それこそ一方だけから見た真実なのかもしれませんしね。


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旧劇場版EOE 感想

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