海がきこえる 感想

雑記
 今回は名古屋で年越しをすることになりました。
 名古屋での初詣と言えば、やはり熱田神宮ですね。
 大晦日は終夜地下鉄も走っているし、一回行ってみようかな。


海がきこえる 感想
 
 ジブリ若手集団による製作、「海がきこえる」の感想です。
 この作品は元々アニメージュに連載されていた、アニメ全く関係なしの小説が原作です。DVDにある「あれから10年 僕らの青春」によると、元々本当に全くアニメ化なんて意識していなかったものだったと、この原作の挿絵を担当して作画監督となった人は言っています。
 この作品は、宮崎と高畑両名によってジブリの全てを構成するのではなく、これから先は大御所と若手集団の二つのラインで作品を作っていくことを目指して企画されたようでした。しかしこの作品は劇場公開作品ではなくて、テレビ放映用のものだったことが影響したのか、制作費回収を回収するのに結構時間がかかってしまったそうです。ですので大御所と若手の二つのラインで作っていくのはこれで無くなってしまった、みたいな感じのことがDVD付属の映像にありました。
 しかし本当にDVD版はお得です。本編のほかに「あれから10年 僕らの青春」という、この作品を制作した代表者レベルの人が10年経ってからもう一度この作品を振り返って思い出を語り合うドキュメンタリーがあります。そこではジブリにおける宮崎と高畑の立ち位置が若手側から語られたり、二人の影響が監督達に重いプレッシャーを与えたりしていたのが面白かったです。宮崎や高畑は一体どういう人物なのか?ということを知るのにも役立つものでした。


 本編は、「あれから10年 僕らの青春」のように青春を振り返るようなものです。あらすじは、東京の大学に通う杜崎拓が同窓会のために高知に帰省して、そのときに自分の中学生活や高校生活を振り返っていきます。そしてその思い出の中で最も大きな存在が、武藤里伽子という東京から高知にやってきた転校生。


 感想はというとですね、まあこの作品は「思い出を振り返る」というのが醍醐味だと思うんですが、言わせていただきます。
 高校のときの里伽子マジうぜー 
 一体何なんですか、あれ?ハワイで借金するときいちいち癪に障ること言うし、ホテルに泊まったときは杜崎は里伽子に遠慮して風呂に寝てやったのに謝罪の一つもなくてしかも「トイレ使えなかった」って非難するし、チャラ男を「あの人は自分のことしか喋らない」と馬鹿にするのに自分は杜崎に愚痴しか言わないくせに、など他にも多数!
 杜崎や松野はたいしたやっちゃ、ほんまに。松野はガチでただの被害者だしね。告白の断り方にももっと良い言い方があるだろ、ってかあれが最も悪い断り方だね。

 杜崎と松野は共に里伽子が好きで、里伽子は杜崎が好きだったようです。杜崎の里伽子への思いは松野への遠慮から、そして里伽子の杜崎への想いは他の女学生からつるし上げを食らったときに杜崎が助けてくれなくて激怒したことと、会ってみたい人は「お風呂で寝る人」だと言ったことからわかりますね。
 でも何で杜崎は里伽子を好きになったんでしょうか?女の子に振り回されるけど好きになってしまうというような作品は多いですが、この作品では杜崎は振り回されて嫌な思いぐらいしかしてないように見えます。実際は、彼本人にもいつ好きになったのかわからないんでしょうか。

 ラスト、同窓会でクラスの女番長みたいな人が青春時代を語ります。「あのときは私もあの子も世界が狭かった」と。当時では嫌だと思っていた人でも、今ではもう嫌いではなくなって、ただ懐かしいだけなのでしょうね。大人になったらそのような、いろんなものを包括出来る何かを持てるようになるんでしょうか。彼女は以前大嫌いだった里伽子を恨むことは、今はありません。
 この「世界が狭かった」というのは杜崎や里伽子にも言えることでしょう。いろいろ感情的になったりムキになったりして、正直に想いを伝えられずにかえって反発し合ってしまう。でも今は二人とも当時より世界が広くなって、あのときの思い出を青春の思い出全体として懐かしくも優しい眼差しで見ることが出来ているのでしょう。

 そしてこの作品のキャッチフレーズは「高知・夏・17歳 ぼくと里伽子のプロローグ
 ラストシーンで再会した二人の物語は、これから始まるのでしょうね。


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テーマ : アニメ - ジャンル : 映画

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