2009年北海道ツーリング 6,7日目

雑記
 自分なりに哲学していたら、いつの間にか高校のときの自分が悩んでいたことと全く一緒のことで悩んでいることに気づいた。笑える。


6日目

雌阿寒岳 せっかく北海道に来たんだから山の一つや二つ登っておかないともったいない、というわけで今日は百名山である雌阿寒岳に登りました。
 朝早く起きて和琴半島の温泉に入りました。温泉の湯温はちょうど良く、硫黄臭いですが天然温泉な感じがして面白いです。しかし底のほうや岩には藻が着いている場所が多く、場所を選ばなければかえって体を汚してしまうことがあるので注意が必要です。
 微妙に雨が降る天気の中テントを片付けて出発。せっかくなので摩周湖を見てみようかなと思い、摩周湖への道を進みました。

硫黄山 途中には硫黄山がありました。ですが今日は登山をするのに忙しいので、写真だけ撮ってそのまま通過。また晴れたときにこの地域に来ることがあれば行ってみることにします。
 摩周湖を見ようと思っていましたが、今日は曇りなので霧で見えないだろうな、と思って摩周湖近くの道を走っていると10m先が見えないほどの霧がありました。摩周湖を見られるかなんていうのより、まず自分がここから事故をせずに脱することが出来るかどうかのほうが心配でした。
 次は阿寒湖に行き、そこから阿寒岳麓のオンネトー方面へと向かいました。

生態が面白い 雌阿寒岳登山口近くには、旅館、温泉、駐車場、水場、トイレの全てが揃っています。雌阿寒岳はたびたび噴火して登山禁止になるそうですが、この日は大丈夫でした。
 登り初めから針葉樹林が出てきます。というかここらへんの森林は針葉樹林ばかりですね。活火山なだけあって所々に火山岩があり、少し変わった風景のように思えました。
 標高1000m辺りを超えると、もう完全にハイマツ帯になってきます。本土では2500m辺りから出てくるのに…阿寒岳が特異な環境であることをまざまざと見せつけられます。
 

霧に覆われた阿寒 この日は曇りだったのでもちろん阿寒岳も雲で覆われていて登りの時は景色なんてほとんど見ることは出来ませんでした。ガイドブックには「展望のいい山」と書かれているので残念でしたね。まあ天気のいい日だけ登山やってたらなかなか登山なんて出来ないし、まあいいか。
 登山道は基本的に歩きやすく、段差はほとんどないしスリップしやすい場所もないので危険箇所は覚えていないほどです。植生が少なく岩場が多いですが、霧の時でも道はわかりやすくなっているので道に迷うこともないでしょう。
 登っていくとだんだんハイマツも無くなってきて、砂利と火山岩で覆われた無生物的な風景になってきます。

きわどいバランス ここまで来るともう後少しです。この辺りから火山ガスの臭いがするようになり、少し息苦しいですが火山に来た感覚がして好奇心みたいなものが湧いてきます。
 稜線上に入ると奇怪な風景が現れます。微妙なバランスで乗っている岩や絶壁となっている火口側を見られ、火口のほうに耳をすませてみると「ゴゴゴゴ」という地面が鳴り響くような音がしてきます。霧がなければ火口にある赤沼や青沼が見られたんですがね~。
 普通ならまだまだ暑い季節ですが、阿寒岳は違っておりかなり寒かったです。稜線上に登ったので風が強くなってきました。カッパは着ていましたが霧の水滴で濡れて寒くなってきました。体感気温は氷点下いっていたんじゃないか?と感じるほどに気温は下がり風が強くなってきていました。ですのでこの山に登るときは防寒具に関しては完璧に近い装備で行ったほうがいいと思います。
 
雌阿寒岳頂上 稜線上を歩いていると急に頂上の標示が現れます。他の場所のほうが標高高いんじゃないか?と思いましたがおそらく噴火によって地形がよく変わっているので最も高い場所が山頂だ、ということではないんですね。
 頂上でもやはり景色は見えないし、休憩しようと思ってもかなり寒い。あまり疲れていないので休憩せずにさっさと下山することを決めました。じっといたほうがむしろ体力が奪われそうだ。
 歩きやすい道だったので下山時も歩きやすく、一気に降りていくことが出来ました。降りていくと雲が少し高い場所に移動して少しだけ視界が開けてきました。

オンネトーが見える 初めて開けた視界で見たものはどこまでも広がる針葉樹林でした。北海道は険しい山が連なる場所が少ないですが、だからこそこの大森林があることに驚きました。本州などでは森林なんて開発してない険しい山にしかほとんどないですからね。
 オンネトー湖も見えました。たまにエメラルド色に見えるそうですが、この日も若干エメラルドっぽいかな?キャンプ場もあるそうなのでまた北海道に来たときに行ってみましょうか。
 下山して休憩して荷物を整えて、またバイクに乗って出発です。温泉は入りたいですが、今入れば湯冷めするのでやめときます。

大森林地帯 バイクで阿寒岳から見た大森林の中を走ります。次の目的地は海沿いにあるサロマ湖辺りのキャンプ場。
 走っているとかなり寒くなってきました。上着4枚着ても寒いのでカッパを着ることに。途中に温度計があったので見てみると、なんと13度。どうりで寒いわけです。というか寒すぎだろ。こんなの11月辺りの気温じゃないか!
 昼飯がてらに道の駅あいおいで1個50円のがんもどきを5個買って醤油で味付けして食べて、また出発。北に向かえば向かうほど雲が薄くなって明るくなってきました。北見近くに来るとすっかり晴れて気持ちのいいライディングができるようになりました。

晴れてきたー! 上湧別に来たときはまだ時間があったのでもっと北上しようと思いましたが、キャンプ場と温泉が近くにあるような場所がこれから先少ないので今日は上湧別のキャンプ場に泊まることに決めました。
 上湧別の温泉は道の駅にあります。入浴してみると、かなり清潔な感じのする大きい温泉でした。料金は500円で、湯質は薬草湯みたいな感じで無色無臭です。売店、レストラン、休憩所が揃っているのでここでまったりと時間をつぶすことが出来ました。レストランでジンギスカン定食を食べて、温泉から近くの今日の寝床である五鹿山公園キャンプ場に行きました。

快走路 キャンプ場はフリーサイトとオートサイトがあり、フリーサイトの料金は500円。といってもテント設営の場所は決められています。水場、トイレがありゴミ捨て場もあります。
 テント張ってコーヒーでも飲みながらゆっくりしようか、と思っていたらキャンプ場には大量の蚊がいました。これでは外でゆっくりすることも出来ず、速効でテント張ってずっとテントの中で時間をつぶしていました。何で蚊が多いんだろうか…確かに少し湿気た感じの場所でしたがボウフラが育つような水溜りは無かったのですがね~


7日目
宗谷 今日は特に目的地のキャンプ場も無く、ひたすら海沿いを進むことにしました。地平線が見える道路、エヌサカ線までは国道を走り続けます。 途中、セイコーマートで朝飯を食べましたがここにきてようやく北海道のあちこちにこの店がある理由がわかりましたよ。セイコーマートはコンビニみたいなんですが、店ごとに営業時間が異なっています。このおかげでコンビニほど人は必要ないし人口密度の少ない北海道では深夜に営業したって儲けは出ないでしょう。売っているものは、弁当や本などは普通のコンビニと同じなんですが変わっているのは生鮮食品が結構あることです。おそらくスーパーのような大きな店は北海道に合わないんでしょうね。

空の彼方へ続く道 ツーリングマップルにオススメポイントとして載ってある、エヌサカ線を通りました。グラスロールがたくさんあるので牧草地なのでしょうが、でかすぎる。本当に見渡す限り草原、道路が空と繋がっている。もうなんていうか広々っていうレベルじゃあない。空も晴れてるし、360度以上に全方位が広がっている感じがしました。
 北海道がライダーの聖地だと言われているのは、第一に直線道路が多く広々とした大陸のような地形があるからでしょう。その意味ではまさにこの場所は聖地の一つ。まさに北海道。北海道に夢想していたものがこの場所にありました。


大草原 道脇は背丈の高い草が生えていることは無く、足首ほどの長さの草しかありませんでした。なのでここで寝転んだり座ったりすることは容易に出来るし気持ちがいいです。牧草地なので定期的に草を刈っているからなんでしょうね。
 ゆっくりとバイクで走り始めます。すれ違った人もこの道を堪能しているのか、スピードはあまり出さずにゆっくりと走っていました。まあカーブは少ないですが曲がるときは直角に曲がらなければいけないので、交通安全のためにもスピードは出さないほうが正解です。地平線への道に名残惜しんで国道に戻って宗谷岬へ。


穏やかな川 宗谷岬へと向かう間にもいくつか湿原がありました。一体北海道には湿原がいくつあるんだ…。地形がなだらかなので湿原も出来やすいんでしょうかね。おかげで余所見しまくりで少し危ない…これは自分の責任ですが。
 宗谷岬近くには日本最北のガソリンスタンドがあり、給油すると貝のストラップをくれました。
 宗谷岬へたどり着くと予想通りバイクと観光バスで一杯。近くには土産物屋、飯屋、展望台などがありどれも「日本最北」を謳っているのが見ていて面白いです。まだ昼飯どきでもないので飯は食べませんでしたが土産物は買いました。
 
宗谷岬 最初はよくライダーが荷箱に張ってある「宗谷岬 日本最北」ステッカーでも買おうかなと思いましたが、自分は箱なんて使わないのでステッカー張る場所無いし少し恥ずかしいし、結局無難に「宗谷岬 昆布餅」なるものを買いました。
 宗谷岬のモニュメント前で写真でも撮ろうかと思っていたら、流石に人気があるので少し離れたところから撮ることに。みんな考えること一緒だな!
 次はノシャップ岬を目指して稚内市に行きます。稚内市にはいろんな店がありました。まあ当然か。


ノシャップ岬 ノシャップ岬の印象は…ぶっちゃけ結構普通です。腹減ったので近くの飯屋に行くとうに丼があったので食べてみました。値段は1700円。やっぱり北海道でもこのぐらいの値段はするんだなあ。美味しかったからいいんですがね。人生初めてのうに丼ですし。
 今日は行ける所まで行く、というわけでこれからガンガン南下していきます。
 南下しているとサロベツ原野という場所に入りました。平野ではなく原野ということは、開発されていないんだろうか?と思いながら道を走っているとものすごい景色に出会えました。

サロベツ原野 サロベツ原野はかなり広い範囲に広がっており、その中を走る道路はガードレールも電柱もないので内陸方面を見ながら走るとずっと原野が広がっている様子を見ることが出来ます。
 エヌサカ線でもその広さに感動しましたが、サロベツ原野はそれ以上に広いです。丘がある場所が多く、そのなだらかな風景に心もなだらかな感じになりそうです。まあその分風が強いんですが。
 サロベツ原野を過ぎると、天塩、遠別、羽幌と順調に進んでいきます。途中の道の駅で買ったいももちは軽く食べられておいしかったです。

おびら鰊番屋 走っていると国指定重要文化財のおびら鰊番屋というのがあったので行ってみることに。入館料を払い、年季の入った建物に入ると、そこには昔鰊漁で繁栄したときの北海道の生活が展示していました。鰊漁をやっていたのは東北の出稼ぎ労働者らしく、みんな鰊漁の親方の家で住んでいたそうです。その親方の家がこのおびら鰊番屋です。
 驚いたのは当時の漁師は一人で一日に米7合食っていたそうです。軽く計算してもそれだけで3500kcalもあります。当然漁師なので鰊も食べていたでしょう。そうなれば一日4000kcalぐらい…食いすぎじゃね?ですので60kg入る米櫃は3日ぐらいで空っぽになっていたそうです。

雄冬野営場 走っていると日が傾いてきたのでキャンプ場を探しました。雄冬にキャンプ場がある、というので行ってみると道脇に空き地があるだけのキャンプ場としてはかなりワイルドなものでした。水場とトイレはちゃんとあります。料金は無料。地元の人が地域活性化のために作ったのかもしれませんが、民家と民宿しかなく、飯屋やコンビニが多分一切ない雄冬の町に無料のキャンプ場作っても町に金を落とす人はいるんだろうか…といらん心配してしまいます。
 すぐ道脇のキャンプ場なので車の走行音が丸聞こえです。交通量自体少ないので我慢するのは簡単ですが。後海沿いなので風が強いです。ペグは刺さりやすいのでテントが吹っ飛ばされることはおそらくないと思いますが。

雄冬冷清水 近くには雄冬冷清水という歴史のある水場がありますが、飲むことは出来ません。とりあえず手洗い用にでもするかと触ってみるともんのすごい冷たいです。飲めないのに歴史のある理由がわかりましたよ。冷清水と言われるだけある水温でした。
 まだ寝るまでに時間があるので近くにある展望台に行ってみることに。急な坂を登ると展望台への駐車場に着きます。そこから階段を登っていくとだんだん雄冬の町並みが見えてきます。夕暮れとちょっと寂れた感じの町並み…郷愁を感じる。切ない…。


展望台より 勝手に町を寂れた寂れたなんて言っていたら失礼かもしれませんが、しかし私はこういう場所が結構好きでね、いつか軍艦島に行きたいとも思っているんですよ。それに人が全くいないのにこんな展望台作っちゃうのも、なんか廃業した遊園地みたいで素敵です。
 雄冬は「西の知床」と言われ、険しくて人が住みにくい地域だそうです。それでもここに住もうとする人々は純粋にすごいと思いますよ。まあ海沿いルートはすでにありますから住むのにはそれほど苦労しなくはなっているでしょうがね。


日没

 日没を見て、テントに入って就寝。
 今日は一杯走ったなあ~。
 今日心に残ったものを味わいながら、寝袋に入って物思いにふけていました。






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09-10 北海道キャンプ場ガイド09-10 北海道キャンプ場ガイド
(2009/03/24)
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テーマ : 北海道 - ジャンル : 旅行

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