寄生獣1~3巻 感想 

 とても久しぶりに漫画の感想。
 そろそろ完結漫画の感想全部終わりそうだなあ。
 また新しい漫画買うか、ゲームに熱中するかは悩みどころだ。
 寄生獣という漫画は評判がいいので、一度は聞いたことがあるという人はネット上では結構いるでしょう。オススメの漫画は?と掲示板に書き込んだりすれば誰か一人は「寄生獣だ」と答えるでしょう。
 それほどこの漫画のネット上での知名度と評判は高いです。現実では知名度はあまりないと思われますが。ですがネット上のほうがコアな漫画読みが多いので、単にネット上で名作と呼ばれるものは外れが少ないと、私は感じています。

 なぜこの漫画がそこまで名作と呼ばれるのか。その魅力を知るために感想を書いていくことにします。

1巻

 どんな漫画でも1巻は、読者を物語に引き込むための展開から始まります。この漫画も同様です。

 空からやってきたミミズのような生物が。一斉に地上へとやってきます。そいつらは人間の体内に入り込み、この漫画のタイトルどおり「寄生」してしまいました。寄生された人間は以前の人間とは全く異なり、その生物にのっとられてしまいます。
 そしてその人間はどうなるかというと・・・

名シーン

 なんと人間を食べる生物となってしまいます。しかもその食べる姿は人間とは似ても似つかない姿です。正真正銘の化け物に変化してしまったのです。

 しかしこの漫画の主人公、シンイチはあと少しで脳に寄生されようとしたのをなんとか阻止しました。生物が入り込んできた右腕をコードで縛ることによって。
 そのおかげで彼自身の脳には変化がなかったのですが、後になって彼の右腕に変化が起こりました。なんと右腕に寄生されてしまったのです!その生物は冒頭の男性のように、人間を食べようとはせずに、そして言葉を喋ることが出来ました。
 それから普通の高校生シンイチと、右腕に寄生した生物との奇妙な生活が始まるのです。

 物語に進むにつれて、この寄生生物はどのようなものであるか、シンイチと寄生生物の接触が描かれていきます。
 タイトルの「寄生獣」とはこの寄生生物のことを指すのでしょうか?まだこの状況ではそうとしか取れませんね。

2巻

 突如地球にやってきた寄生生物たちは、人の脳に寄生して人のように振舞うことが出来、人を食料とし、同種の生物よりも自分が生きていくことを最優先とします。私が不思議に思ったのは3番目の、自分が生きていくことを最優先とすることです。
 普通、生物というのは自分や同種のDNAを残すことを生きる使命と考えられています。子供が襲われそうになったとき親が囮になって子供を守ることや、同種の生物を守る理由はそこから来ています。つまり人間から見て本能だけの存在だとか言われている動物でも、人のような行動を起こすことがよくあります。

 しかしこの漫画に出てくる寄生生物は、そのような本能を持ちません。同種の生物を殺すことを厭いません。では彼らの本能はどのようなものなのでしょうか?
 2巻ではその疑問に答えることのできるコマが出てきました。

本能

 なんとも衝撃的な事実です。この種(ここでは人間)を食い殺せというのが彼らの‘使命’なのです。その証拠に、寄生生物同士の子供はただの人間。彼らの使命の中には「自分の子孫を残す」ことが一切入っていないのです。
 繁殖能力すらないこの生物の生きる理由は私には到底理解できません。まあ、フィクションだから別にいいのですが。


 話は変わって、シンイチとその周りにいろんな出来事が起こっていきます。その最たる例が、寄生生物のシンイチの母への寄生でしょう。シンイチはこの年頃には少し変って、母を心から良く思っています。(別にマザコンではないでしょう)
 そんな彼に突如やってきた不条理な現実。寄生生物の宿主だといってもやはり普通の高校生。彼にはその現実を受け入れることは出来ませんでした。

受け入れたくない現実

 彼は家にやってきたシンイチの母に心臓を貫かれます。ミギーが母を攻撃するのを阻止しながら、彼は母が寄生生物に寄生されたものと信じずに、抵抗もせずに殺されました。
 しかし彼はミギーの助けを借りて、なんとか生き返ることが出来ました。もう彼の母への望みは断ち切られました。彼は母を殺した仇、母をのっとった寄生生物を殺すため、旅に出ました。

 私もこの年になって、母の偉大さや優しさを素直に感じることが出来てきました。もしそんなときに母を殺されてしまったのなら私はどうするのでしょうか?やはり彼のように自分の命をかけてでも仇を討とうとするでしょう。
 どんな相手だろうとも。

3巻

 3巻は2巻の続きで、シンイチの母の仇を討つことから始まります。

 母が殺され、父は重症を負った伊豆で敵が出てくるのを待っていたシンイチは、そのときに出会った仲間の宇田さんが寄生生物に襲われているところを発見しました。
 シンイチの身体には、心臓を治すときにミギーの破片が体内に散らばり、その結果普通の人の身体能力をはるかに越える能力を持つことが出来ていました。
 しかし戦闘直前にミギーが眠ってしまい、彼一人で戦いを挑むことになりました。

 パラサイトの30%しか全身にない彼が、なんとかなり優勢で戦うことが出来ました。その力の源はやはり母への思いなのでしょう。

お母さん

 彼は戦っている最中は、パラサイトにのっとられた母を殺す、というよりもパラサイトを殺してその体から切り離すことを考えていたのだと思います。彼は心臓を貫かれたときに母は殺されたと悟りましたが、それでもやはり母のことを忘れることができずにいたのでしょう。
 戦闘の最後には、宇田さんがパラサイトを殺してくれました。

 こうしてシンイチの、愛する人の仇を討つという悲しい旅は終わりを告げました。

 その後、シンイチは元のように学校に通うようになりました。しかしそこで明らかになった、自らに起こった衝撃的な事実。
 それについてはまた次の記事で。


4~6巻 感想
7~9巻 感想
10巻 感想&総括

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